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根管治療(歯の根っこの中の治療)が成功する秘訣 その3

2020/03/16
コラム
「根管治療(歯の根っこの中の治療)が成功する秘訣 その3」では、根管治療後の被せ物(クラウン)の選択についてお話させていただきます。

今回でこの連載が最終話になります。

根管治療を無事に終え、その歯の治療はいよいよ終盤へと向かいます。
建造物に例えると、「基礎」に相当するのが根管治療、「建物」に相当するのが被せ物(クラウン)です。
しっかりとした基礎があってこその立派な建物、つまりクラウンといえます。
ちなみに、根管治療の失敗の大部分は、被せ物からの漏洩と言われていますので、せっかく根管治療をした歯を長持ちさせるためにもクラウンの選択は非常に重要です。

クラウンにも素材による違いがありますので、主なものをいくつかピックアップしてご説明いたします。
クラウンにとって重要なことがいくつかありますので、まずはそのポイントをご説明いたします。

審美性:見た目の美しさ
適合性:クラウンと歯根面または土台とのつなぎ目の精度、滑らかさ
強度:弱いものはダメだが、硬すぎるものも問題、歯と同じくらいの硬さで徐々に程よく摩耗するものが良い。
接着性:大部分は使用する接着剤(セメント)に依存する。ただしCAD/CAMクラウンは材料の問題で接着性が低い。

1. メタルクラウン(保険適応、材料=金銀パラジウム合金):いわゆる銀歯
保険適応のため、日本では広く使用されています。
「日本では」というのは、他の先進国では歯科用の材料としてもはや使用されていないからです。
金属アレルギーを発症する方も増加しているようです。
また、最近の材料価格暴騰により、歯科医師側の持ち出し(赤字)が多すぎてもっぱら不評です。
製作に携わる歯科技工士への報酬もあまりに低く、精度の良いものを求めることは難しいでしょう。

審美性:★
適合性:
強 度:
接着性:

2. CAD/CAMクラウン(保険適応、材料=高強度レジン)
最近、保険適応になった材料で、使用される頻度も高くなってきています。
強度は低いですが、保険の歯で白いものとしては重宝されています。
接着性に難あり・・・です。

審美性:
適合性:
強 度:
接着性:

3. ジルコニアクラウン(保険適応外)
非常に強度が高く、人工ダイヤモンドとも呼ばれるそうです。
金属を使わない白い歯として、最近人気のある材料です。
奥歯によく使用されていましたが、最近ではセラミックを組み合わせて前歯にも使用されるようになってきています。

審美性:
適合性:
強 度:
接着性:

4. セラミッククラウン(保険適応外)
見た目は最も歯に近い、美しい材料です。
表面にバイオフィルム(歯垢)が付着しにくいので、衛生的です。
セラミック単独のため、噛む力が強くかかりやすい奥歯には不向きです。

審美性:★
適合性:
強 度:
接着性:

5. 陶材焼付鋳造クラウン(保険適応外)
上述のセラミッククラウンの強度を金属で補い、強度と審美性を兼ね備えたスグレモノです。
奥歯から前歯まで、あらゆる部位のクラウンとして使用できます。
適合性もピカイチです。

審美性:★
適合性:
強 度:
接着性:

6. ゴールドクラウン(保険適応外)
その名の通り、金(ゴールド)で作られたクラウンです。
見た目は金色、しかし強度が程よく、歯のすり減りに応じてクラウンもすり減るため、かみ合わせの邪魔をしません。
見た目以外の性能はおそらくナンバーワンでしょう。

審美性:★
適合性:
強 度:
接着性:

いかがでしょうか?
このように、全てが満たされる材料は残念ながらありません。
少しでもご自身のご希望に合う材料選択の一助にしていただけますと幸いです。