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デンタルIQをご存知ですか?

2021/05/12
コラム

「デンタルIQ」という言葉をお聞きになったことはありますか?

IQIntelligence Quotient)とはいわゆる知能指数のことです。一方、デンタルIQは知能ではなく、歯や口のことについてどれだけ正しい知識を持っているか、口の健康を大切に考えているかを表すもので、歯やお口の健康に対する意識についての評価です。

 

正しい知識を持ち、お口の健康を守るための努力をしている人ほど、デンタルIQが高い人、ということになります。ただし、漠然とその高さ低さを指しているだけで、数値化されたものではありません。

 

残念ながら私たち日本人のデンタルIQはというと、いわゆる先進国の中では決して高いとは言えません。むしろかなり低いほうだと思います。「歯並びが悪く、出っ歯と銀歯が多いのが日本人」、これが欧米人流の中国人と日本人との見分け方です。日本人はほぼ意識しませんが、特にアメリカでは歯並びは社会的地位や育ちを示すバロメータです。「八重歯がかわいい」と言われるのは日本くらいで、一歩国外に出ると、嘲の対象となってしまうのです。毎日お風呂に入って体は隅々まで洗うのに、口臭が・・・などと陰口を叩かれているのです。どちらが正しいかということをここで論じるつもりはありませんが、これが世界の常識であり、日本人への評価です。

 

なぜ、きれい好きなはずの日本人のデンタルIQが先進国の中でこれほど低いのか、疑問に感じませんか?事実、今般の新型コロナウイルス感染症パンデミックに関しての国際比較では、日本を含めアジアの国々では感染の拡大が欧米に比べてかなり低く抑えられています。ウイルスという微細な粒子の伝搬にまつわることですから、きれい好きかどうかは大いに関係があるでしょう。これについては私の領域ではないので、専門家の言を待ちたいと思いますが、デンタルIQはキレイ好きとは別物のようです。

 

デンタルIQは、冒頭に申し上げたように、歯や口のことについての知識や健康に対する意識の高さを表します。知能指数と違い、生まれつきデンタルIQが高いということはありません。小児期の生育環境や教育、そして自己体験(多くはネガティブな)により徐々に形成されるものでしょう。したがって、IQと呼ぶこと自体がおかしいのですが、それはさておき、日本人のデンタルIQが総じて低いということは、デンタルIQを高める環境が日本には充分に備わっていないということを表しているのだろうと私は考えております。

 

次回は、デンタルIQを高める要因についてお話ししたいと思います。