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日本人のデンタルIQはなぜ低いのか?−①時間割引による先送り−

2021/05/12
コラム

今回は、なぜ日本人のデンタルIQが低いのか?について、掘り下げて考えてみたいと思います。

 

前回のコラムで、いざ歯の治療が必要になり、健康が失われた時など身体的苦痛に直面すると、「あぁ、若い頃からもっとしっかり治療や検診を受けていればよかったのになぁ・・・」と後悔を感じるというエピソードをご紹介しました。

 

きっと似たような経験がある人は多いでしょう。典型的なのは、夏休みの宿題です。最後の週、いやもしかしたら最終日に一気にまとめてやるものだったはずです。ありふれた出来事ですが、よく考えれば不思議な話だと思いませんか。宿題を終えなければならないことは百も承知であるにもかかわらず、どうして先送りしてしまうのでしょう。毎日少しずつやるほうが楽なのは、それまでの経験でわかっているはずなのに。ゲームを少し進めるより、ずっと大事なことなのに。

こんな事態を招く理由の1つが、ヒトが物事の価値やインパクトを見積もるときに、遠い未来に起きる出来事ほど価値やインパクトが小さく見えてしまう現象です。「時間割引」と呼ばれるもので、行動経済学の分野ではよく知られているそうです。

 

「若いうちから歯の検診に通い、予防しておけばよい」というのは、まさに「夏休みの宿題を毎日コツコツしておくとよい」という意見と同じです。まさに正論、否定のしようもないのですが、これができないのが悲しい人間の性です。しかし、これは日本人に限った問題ではないはずですから、諸外国に比べてデンタルIQが低いことは、他の要因によるものではないかということになります。

 

そこで考えられるのが、歯の治療費です。次回は歯の治療費についてお話ししようと思います。